「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
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「77期ヨーロッパ研修旅行」引率団から、第4日目のレポートが届きました!
******11月15日(金)「ヤナーチェク音楽院(第2日)」*******
天気: 曇り 気温: 最低4度 最高8度
明け方に少し雨が降ったようで、朝出かける頃はまだ道路がぬれていました。
◆ヤナーチェク音楽院でのレッスン
昨日、受講していない生徒は今日の午前中、レッスンがありました。
「ペダルを使いすぎないように。鍵盤に対して手を押し付けるような重さのかけ方はしないで、出てきた音は開放するような音の出し方に。」「各拍の音を均等に、しかし1拍目に音楽が戻って流れが持続するように。和声が導き出している音楽の表情を強弱だけで表すのではなく、例えば喜怒哀楽のような細やかなさりげない表情の変化で演奏するように。」など、音の出し方について、どの専攻の先生方も大切にされていて、生徒たちは、その指摘に応えながら、今までより自然でなおかつ深い音や表現に近づけていっていました。
◆ブルノ市内研修
ブルノはチェコ第二の都市で、歴史的・文化的に重要な街です。昨日に引き続き、レッスンの空き時間や演奏会のリハーサルまでの間を活用して、市内研修に出かけました。
街のシンボルである「聖ペテロ聖パウロ大聖堂」、建設された過程にユニークなエピソードをもつ「旧市庁舎」、異なるルーツや特色をもつ2つの広場「自由広場」「緑の広場」などを見学しながら研修を深めました。
ブルノ出身の作曲家、ヤナーチェクが通った書店(楽譜店)にも立ち寄り、これから取り組む曲の楽譜やブルノの街並みが描かれたポストカードを購入する生徒もいました。
◆ヤナーチェク音楽院でのコンサート
今夜は、レッスンでお世話になったヤナーチェク音楽院のホールでのコンサートを開催しました。コロナ禍を経て実に5年ぶりとなります。
体調が悪い生徒もなく、明るい雰囲気でリハーサルから本番へと続いて、77期一人ひとりがヨーロッパに来てからの経験や思いなどをしっかりと込めた演奏をブルノの皆様に届けられたコンサートとなりました。
ブルノ在住の方をはじめ、ヤナーチェク音楽院の先生方や関係者の皆さんにお越しいだいて、会場はほぼ埋まり、温かい拍手や歓声をいただきました。音楽院内外の方々に注目していただけるものとなりました。
前半は、2年生になって重唱奏の授業で取り組んできた成果を発表しました。ピアノ2台8手の連弾や管楽器&ピアノ、ヴァイオリンデュオ&ピアノなどの室内楽曲などを演奏しました。
後半はクラス全員での合唱。英語、ドイツ語、ラテン語、チェコ語の曲をプログラムに織り交ぜて、リハーサルでは現地の方に正しい言葉の発音を確認していただきながら、時間ギリギリまで打ち合わせをして、演奏会に臨みました。
1年生の頃からいろいろなステージに立って深めてきたチームワークを発揮することができ、とても感動的なステージとなりました。
コンサート終了後は、会場の外の階段でお見送り。その場所でも校歌や今まで練習してきた楽曲をアカペラで歌い、お客さまに大きな拍手と温かいお声掛けをいただきました。
今回のコンサートで得たものを、これからの音楽活動にぜひ活かして、更なる高い目標に向かって成長していって欲しいと思います。遅くまでお疲れさまでした。
明日は、ブルノからウィーンに戻り、ウィーンの街を班ごとに立てたプランで、班別研修を行います。
(生徒の記録より)
・今日はレッスンや市内研修、そしてヤナーチェク音楽院でのコンサートがありました。たくさん練習を重ねてドキドキで迎えた本番ですが、現地の人々がとても温かく迎えてくださり、とても嬉しかったです。チェコ民謡「タンツィ タンツィ」(踊ろう、踊ろう)を歌ったときは、とても喜んでいただけました。いろいろな想いがこみあげて涙を流す友人も。とても貴重な経験になりました。(N.M.)
・レッスンではたくさんのことを教えていただけてとても良い勉強になりました。コンサートは、笑顔の、そして、泣いてくださっているお客様もいらして、とても嬉しかったです。歌っている時は77期のみんなが本当に一つになっていることを実感し、感動して泣きそうになりました。もう一度コンサートをしたいです!(S.N.)
・ヤナーチェク音楽院でのコンサートでは、今までみんなでやってきたことを出し切って、とても感動しました。お客様がお帰りになる際、一人一人に声をかけていただき、音楽は、たとえ言葉が通じなくても人と人との心をつなぐものなのだと改めて認識し、涙があふれました。(N.M.)
・ブルノ市内研修では教会が初めてだったのですが、中に入ると自然ととても神聖な気持ちになることを体験しました。町並みも石畳や石造りの建物が多く、コンクリートやアスファルトの日本とは違って雰囲気があります。コンサートは、大勢の方に聴いていただけて、とても楽しかったです。(A.M.)