「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
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11月15日(金)
「茶道を中心としたおもてなし事業」の一環として、1年生全員を対象に「茶道体験」を実施しました。講師には、裏千家淡交会から津田宗代先生と安渕宗悦先生をお招きしました。津田先生のお子様は本校47期卒(フルート)で、堀音生たちの先輩だというご縁があります。
2講座に分かれて、それぞれ2時間連続で講座を行いました。
まず1時間目は、茶道の基礎知識や歴史、基本的な作法について、ビデオ視聴を交えた講義を受け、2時間目には、和室で体験実習を行いました。
体験実習はまず、1時間目の講義で学習した「真」のお辞儀を全員で行い、先生方に「ご指導、よろしくお願いいたします」とご挨拶して、スタートしました。
はじめに、お茶席での客と亭主のふるまいについて、先生の解説つきのお点前のデモンストレーションに代表生徒1名が「正客」役となって参加し、その様子を全員で見学しました。
次は、いよいよ自分たちの番です。2人ずつペアになって向かい合わせに座り、「亭主」役が「正客」役に主菓子(今日は、“綾錦”という美しい紅葉の意匠のきんとんです!)をお出しし「お菓子をどうぞ」と促すと、「お菓子を頂戴いたします」と言って、美しくて美味しいきんとんをいただきました。
「亭主」役は、お抹茶碗にお湯を注いでもらい、茶筅を前後に素早く振ります。上手に点てる生徒もいれば、なかなかうまくいかない生徒も。先生方にも助けていただきながら、なんとか皆きれいにきめ細かな泡を点てることができました。最後は、静かにのの字を描いて茶筅を上げ、横に置きます。
「正客」役は、出されたお抹茶碗を手に取り、2回時計回りに回してお椀の正面を避けて、そっと飲んでみると、なんと美味しい薄茶だこと!
つづいて、亭主役と正客役が交代して実習しました。
最後に、お軸やお花、お香合などの、お茶室のしつらえについてご説明いただき、茶道のおもてなしの心を学びました。そして、「今日の体験をきっかけにして、少し茶道を学んでみてください。今や茶道は『ティーパーティ』として世界中で知られています。外国に行くとき、お抹茶と茶筅さえあればほかは何でも代用できるので、ぜひお茶を点てて世界の音楽のお仲間とつながっていってください。」とメッセージをくださいました。
たった2時間の短い体験授業でしたが、今日の体験を心に留め、自国の伝統文化について学ぶ一つの契機にしてもらえればと思います。
津田先生、安渕先生、ご指導本当にありがとうございました。