「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
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小学校の国語の教材、レオ=レオニの「スイミー」、中学校や高等学校の国語の教科書で出会った「二十億光年の孤独」…。谷川さんの詩の合唱曲を歌ってきた人も多いと思います。谷川さんの言葉に導かれ、私たちは果てしない宇宙にも自分の内面の奥深い世界にも気持ちを向ける時間を持てたように思えます。
感謝をこめて、ご冥福をお祈りいたします。
谷川さんの訃報を知った昨日、本校の作曲専攻の教員平田あゆみに、京都新聞社から取材依頼の電話が入りました。平田教諭は、平成26年京都工学院高等学校開校時に、谷川さんが作詞、平田教諭が作曲で校歌を担ったことから、谷川さんがお亡くなりになったことについてのコメントを、ということでした。すぐに記者がご来校され、取材。その記事が本日の京都新聞の朝刊に掲載され、教頭が早速本校玄関ホールにその記事を掲示しました。皆さんも機会があれば、お読みいただけましたら幸いです。
平田教諭は、自身の作曲家としての活動の中で、たびたび谷川さんの詩に作曲していたご縁を持っていたそうで、来月8日には、谷川さん新作の詩の新曲のお披露目の演奏会が予定されているということです。また、以前の音楽家活動において、谷川さんの詩の曲を多く収録したCD『うたう劇場』を出した折には、そのブックレットに谷川さんからメッセージを頂戴していたということで、その文章も、新聞記事と並べて掲示しました。
谷川さんの新聞やネットニュースの訃報には、多くの学校の校歌がとりあげられ、それぞれの学校においての校歌の“意味”が語られているのを目にします。本校の校歌「海を遠く」は、人が音楽を求める意味、音楽に志す仲間たちと大事にしたいこと、自分たちの目指していくところ、が語られています。作詞の山本純子先生は、長く京都市立高校の国語の教員をなさりながら、詩人や俳人として、またミュージカル制作などにも関わっていらした方で、堀音への期待もこめて書いてくださったのだと、改めて感謝する機会ともなりました。そして作曲はもちろん平田あゆみ教諭。谷川俊太郎さんに「一筋の清流」と言わしめた平田教諭の作品らしく、若い音楽家たちの清々しい歌声が映える合唱曲となっています。
3月に京都コンサートホール大ホールで開催する卒業演奏会は、卒業生たちの堀音での学びの集大成をお届けする演奏会で、その最後のセレモニーでは、全校生徒による校歌をオーケストラ版で聞いていただけます。後日このブログでもご案内いたしますので、ぜひご来聴ください。
【写真上】昇降口ロビーの掲示板
【写真中】CD『うたう劇場 平田あゆみの声楽作品を集めて 』
【写真下】同CDブックレット
右ページ:谷川さんからのメッセージ「一筋の清流」