「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
〒604-0052 京都市中京区油小路通御池押油小路町238-1[MAPを見る]
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11月22日(金)
京都市立高校9校では、各教科の新しい学びの在り方と観点別評価の趣旨を踏まえた適切な評価の実施について理解を深め、教科指導者としての資質・能力の向上を図る目的で、毎年10月にすべての教員が教科ごとに集まり、「合同授業実践研修会」を開催しています。
本校は音楽科の会場校となりますが、10月の学校行事と授業計画の関係から、音楽科のみ特別に時期をずらしていただき、1か月遅れで本日開催することとなりました。
今年度は、3年生の「演奏研究」という科目で研究授業を行いました。今日の授業は、合唱曲「未来へ」(谷川俊太郎詩・信長貴富作曲 混声合唱曲集「かなしみはあたらしい」より)を題材に、「曲想にふさわしい表現を工夫して音楽性豊かに指揮しよう」というテーマで実施。これまでの授業で学んだ指揮の基本的な技法をふまえて、楽曲の特徴や、曲想と歌詞との関わりなどを分析し、歌唱メンバーやピアノ伴奏者に、どのように演奏してもらいたいのかを伝えるには、どのような指揮の技法や表現がふさわしいかを、ペアワークやグループワークを通して考え、実践する授業でした。
ちょうど、先日訃報が届いたばかりの谷川俊太郎さんの詩による曲を扱うことになった今回。指導する教員が授業のはじめに、「昨年も合唱組曲『信じる』を歌いましたね。あれも谷川さんの詩。この曲の題名は『未来へ』だが、未来への希望がストレートに書かれてはいない。『生と死』などの言葉が出てきたりする。みんなにはじっくり詩を味わって、その意味を考えてもらいたい。」と語りかけていました。
研究協議では、音楽科教員だけでなく、ともに参観した普通科教員も出席し、さまざまな観点から意見交流を行いました。音楽科指導主事の先生からは、この研究授業中にiPadで撮影した動画や写真を休憩時間のあいだに即座にパワーポイントに差し込んだ資料をモニターに映し出しながら、本時の評価についての指導助言をくださったり、学習指導要領にもとづく示唆に富んだお話をお聞かせくださいました。
短い時間でしたが、多くの学びを得た研修会でした。
今後も、教員同士が切磋琢磨して、授業改善に取り組んでいきたいと思います。
ご助言いただいた指導主事の先生に、心より御礼申し上げます。