「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
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12月20日(金)、今年のしめくくりとして、アセンブリーを行いました。今日のアセンブリーは、8月から1年生のクラスで堀音生として学校生活をともにしてきた、ドイツからの留学生を全校で送るセレモニーから始めました。
彼女はドイツでは、アンサンブルやオーケストラでの経験は一定重ねていましたが、ソロに本格的に取り組んだことはなく、本校に来てから、ソロのレッスンを受けて努力を重ねてきました。このアセンブリーで、全校生徒と教職員の前で、ソロを演奏してほしい、という校長の要望に応え、ヴァイオリンの先生に選曲やレッスンのご協力を得て、また、クラスメイトに伴奏や譜めくりも自分で頼み、合わせもして、今日の本番に臨みました。
舞台下手から登場すると大きな拍手。ピアノ伴奏の生徒とチューニングをしたあと、演奏を始めました。曲は、サン=サーンス「ヴァイオリン・ソナタ 第1番」第1楽章。堀音の制服を着て、堀音ホールのステージで、立派にソロの大曲を弾き切りました。万雷の拍手。
一人ステージに残ってもらった留学生に、校長から「認定証書」の授与がありました。これは、あなたはこれからも「堀音78期」の一員であることを、生徒と教職員の総意によって特別に認定する、というもので、校長が証書を読み上げたあと、客席に向かって、「皆さん、いいですね」と確認すると、またも大きな拍手。留学生は、しっかりと受け取りました。それから留学生は挨拶に立ち、最初の日から温かく彼女を受け入れた生徒みなへの感謝、楽しかった日々、自分の人生にとって貴重な良い時間になったことを、しっかりとした日本語で伝えてくれました。
いつもはアセンブリーの最初に歌う校歌「海を遠く」は、今日は彼女に捧げるべく、この挨拶に応えるタイミングで合唱しました。
堀音らしい、とてもとても素敵な時間でした。
その後は、通常のアセンブリーのプログラムを進めました。このセレモニーの余韻が残る中で、教員から生徒たちの心に響く話が続き、今年のしめくくりをする大事な時間を皆で過ごせました。
この留学生のお母様の親友ご一家が、ホストファミリーとしてこの留学生の堀音生活をお支えくださいました。今日は、ホストマザーとシスターにホールにお越しいただき、彼女の晴れ舞台を見ていただくことと、みなでお礼を申し上げることができました。こういう方々のおかげで、生徒たちが得難い「つながり」を得られたことに、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。