「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
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1月20日(月)
本日3年生は、卒業実技試験前の特別時間割で、午前中授業でした。
1時間目には、18日(土)・19日(日)に受験した「大学入学共通テスト」の自己採点に取り組み、インターネット入力と報告用紙への記入の両方を丁寧に行いました。
2時間目は、毎年恒例となっている「政治的教養特別講座」です。NPO法人Mielka(ミエルカ)から、大学生2名の講師の方にお越しいただき、101教室で、グループワークを中心に学びを進めました。
はじめのテーマは、「自分たちのまちについて考えよう」というものですが、京都府外の生徒も多いことから、京都のまちを対象に、好きなところと気になるところをまず各自で2色のふせんにどんどん書き出していきました。そして、それらをグループ内で共有し、ホワイトボードにカテゴリー分けしながら貼り付けていきます。
次に、「『気になるところ』で挙がった点について、改善する方法を考えてみてください。」と、観光客で大混雑の京都市バスで始まった「観光特急バス」の例をヒントに、各グループで討議。2つの班から発表してもらいました。
続いては、「行政と身の回りとの関わりを知ろう」というテーマで、まず、講師の方から、自分たちの意見を行政に発信する方法として、「選挙」と「意見フォームの活用」が紹介されました。すでに18歳の誕生日を迎えている生徒たちに、「10月の衆議院議員選挙では投票に行きましたか?」と尋ねると、多くの生徒が挙手。そして、「意見フォームの活用」では、京都市で今行われているパブリック・コメントや「市長への手紙」などをご紹介いただきました。「市長への手紙」では、実際に届いた意見によってすぐに改善された実例が京都市のホームページに掲載されており、現実味をもって生徒たちに伝わったようでした。ほかにも、「Arts Aid KYOTO(京都市 連携・協働型文化芸術支援制度)」の紹介があり、将来の自分たちの音楽活動にも行政の支援を受けられることを知ることができました。
まとめとして、講師の方から「今日の授業を通じて伝えたかったことは、『このような身の回りのことについて自ら考える人になってほしい』ということ、『この授業が、政治を自分事として考えるきかっけになってほしい』ということです。」と伝えてくださると、生徒たちからは、「まちに対するみんなの意見を知ることができてよかった。」「身近な課題が可視化され、自分事として考えさせられた。」「自分が行政と関係があるということをこれまで意識してこなかった。今日は、その始まりの日となりました。」など、多くのコメントが出され、拍手が続きました。最後に、代表者がお礼の言葉を述べて、終了となりました。
これから「成人」として音楽と向き合い、社会とつながっていくことになる3年生たちにとって、学びの多い授業となりました。Mielkaの堀江様、石川様、お世話になりました。ありがとうございました!