
「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
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11月5日(水)、今年度の特設講座の8人目の講師として、東京藝術大学招聘教授の須川展也先生を本校にお迎えしました。今回は、サクソフォン専攻の3年生2名と2年生4名がレッスンを受講しました。
今回須川先生は、音楽的なことよりも基本的な部分について、色々な角度から丁寧に指導いただきました。ビブラートのかけ方や練習の仕方、息の柱の作り方、伸ばした音の最後の処理、拍のとらえ方や、拍に向かっていくときの重心の置き、どうやったら音楽が流れるか、トリルの練習の仕方、口の中の形、舌の使い方、スタッカートの練習方法など、本当期に多岐にわたってたくさんの示唆をいただきました。
「トリルには力があり、次を示している。それが気持ちを届けることにつながっている。」「ビブラートをかけずにフレーズの流れを意識して、その後ビブラートをかける練習をする。」「スイッチを押してビブラートをかけるように」「ピアノは小さくではなく美しく、ピアニッシモがささやく」「表情記号は、ただやればいいというのではなくて、それをやることを習慣にすることによっていろんな曲に生かせる」
その他にも、「サックス吹きはクラシックだけ吹いていればいいというわけにはいかない。いろんな曲を吹くことが生き方」であったり、「練習は楽しい?何のための練習するか分かることが練習の楽しさにつながる。全部一緒くたに練習しようとするとうまくいかない。目的がはっきりしていると練習も楽しくなる。そうすると続けられる。」といったことも印象に残りました。
先生の本当に素晴らしい音に触れることだけでも本当にいい経験ですが、その上でいただいたアドバイスで自分の音が変わる体験は、できなかったことができるようになる(なりそうだ)という学びの原点を垣間見た気がしました。
須川先生のご指導に心より感謝申し上げます。

