
「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
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11月7日(金)、今年度最後の松田先生の特別授業は、総合的な探究の時間の特別編として、1年生を対象に行われました。
レッスンを受けたのは1年生のピアノ専攻8名でしたが、1年生全員がそのレッスンの様子を見学しました。
先生のご指摘は2年や3年と同様、体や指、ペダルの使い方から力の入れ方、そして練習方法などとても具体的なものでした。なかなかうまくいかないまでも懸命に自分を修正し取り組んだ結果を聞いて「音が随分変わったでしょ。楽しそう。すぐに対応してくれて嬉しかった。奏法はいろいろあるから試してごらんなさい」と丁寧に生徒が落とし込みやすいように声かけや「どこを聞かせたいのかしら。練習曲だけで度、どこをどう美しく弾くかを意識してみて」「繰り返しに聞こえて面白くない。考えてみて」と生徒自身に考えさせるような声かけも多かったように思います。
作曲者の頃のピアノと今のピアノの違いから、ペダルの踏み方の工夫を伝えたり、手の形や力の入れる場所によって生徒の音が透明感のある美しい音に変わるのも体感できましたし、途中、客席で見ている生徒たちに向かって「怪訝に思ったり分からなかったら途中で聞いて。みんなに分かるようにしたいから」と、聞いている生徒達にまで気を配っていただきました。
1年生は今回のレッスンでどれだけのものをつかんだでしょうか。ピアノ専攻とそれ以外の専攻では聞き方が違う点はあっただろうと思います。でも、楽器を超えて「音楽とは何か」をしっかり受け取ることのできる1時間半だったと思います。もしも今わからなくても、自分が困ったときに「これかっ」と思えるよう、しっかりその種として握りしめてくれたらと思います。
松田先生、3日間、3学年にわたりご指導、本当にありがとうございました。

