
「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
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11月11日(火)、2・3時間目、1年生を対象に長唄講座が行われました。
2時間目の冒頭では、本校で「日本音楽史」の授業をご担当いただいている京都市立芸術大学准教授・武内恵美子先生より、スライドを使いながら長唄の歴史等を学びました。その後、長唄三味線方の今藤正雪先生、囃子方の藤舎悦法先生や長唄唄方の先生より、実演を交えながら、様々な三味線や鼓等、楽器の紹介をしていただきました。その後、長唄「越後獅子」がプッチーニのオペラ「蝶々夫人」の中で引用されていることを紹介していただき、その引用部分を、演奏していただきました。
3時間目は、三味線方と囃子方に分かれて演奏体験をしました。三味線は二人一組になり、一台の三味線を交代で使いながら、演奏の仕方を学びました。短時間の間に、三味線本体の持ち方、バチの持ち方、弦の押さえ方、弦のたたき方、楽譜の読み方・・・と多くの情報が伝えられましたが、さすがは堀音生。ペアの二人で協力しながら、徐々に演奏らしくなってきました。ただ、先生の弾かれるような弦を「たたく」という音を出すのはなかなか難しいようでした。
囃子方は、5台の小鼓を順番に回しながら演奏を体験していきました。鼓は単純に手のひらで革の部分を叩けば音が出るように思えるのですが、さにあらず。手のひらを鼓のふちにあて、その反動で指先を革にあて、さらにその指先を革の振動を妨げないように伸ばしていかないと響く音は出ません。何人もの生徒が交代でチャレンジしていきましたが、多くの人が苦戦していました。
その後、三味線方と囃子方それぞれが学んだことを合わせ、「さくらさくら」の合奏を行いました。
授業の最後に武内先生が「これを機会に、日本の祭り等で聞く音楽でさらにワクワク感を感じるとともに、プロの演奏のすごさを感じてもらえれば。」とおっしゃいました。この体験を機に、自分の住む日本の文化にも興味を持って目を向けるとともに、音楽の幅をさらに広げていってもらいたいと思います。


