
「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
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12月19日(金)の夜は、2年生の自主企画コンサート「Regalo~音楽の贈り物~]を開催しました。
このコンサートは、3年間の中で最大の行事である欧州研修旅行の中で、チェコのヤナーチェク音楽院やウィーンのカールス教会で演奏した曲を、地域の皆様や保護者、在校生に届けたいという思いから企画されたものです。研修旅行では、チェコのヤナーチェク音楽院やウィーンのカールス教会で演奏を行いましたが、その経験をさらにブラッシュアップし、今回の舞台に臨みました。
2年生には総合的な探究の時間が週に3時間あり、この時間をフルに使って研修旅行の様々なことを考え取り組んできました。どんな編成のアンサンブルにするか、どの曲にするかを決め、曲について様々な角度から調べ考察し、自分たちの演奏をいかに現地の方々へ届けるかという点に昇華させる、そんな取組を続けてきました。現地での様子はホームページの記事をご覧いただけたらと思いますが、その成果を形にして、聴きに来ていただいた皆様に届けることができました。
本番前には「わくわくする」「この曲をするのは最後かと思うとちょっとさびしい」「一度本番を終えているのでモチベーションが・・・」といった声も聴かれましたが、12組のアンサンブルと全員による合唱3曲、合計2時間半を超えるプログラムを見事にやり切りました。
演奏は研修旅行前と比べて安定感も増し、その分思いもしっかりと込められ、アンサンブルの精度も上がった演奏になっていたように思います。やはり本場の音楽に、空気に触れたことで一つステップが上がったのではないかと思います。
ロビーでは、探究活動で各グループが立てた問いと考察をまとめたパネル展示を行い、来られた方に見ていただきました。また、プログラムと一緒に配布した発表楽曲紹介冊子も、生徒たちの学びの成果の詰まったものになっていました。
企画から、プログラム・チラシのデザインや作成と配布、当日の運営や舞台説明や転換など、すべてを自分たちで取り組み、やり切ったことは大きな財産となるに違いありません。
楽曲紹介冊子の最後にこんな言葉が載っていました。
「『音楽は国境を越えて人々をつなぐことができる』そのことを実感できる研修旅行となりました。させていただいた先生方、ともに取り組んだクラスメイト、私たちの演奏をお聞きいただいたすべての皆様に感謝を込めてこの演奏会を送ります」
この言葉に込められた一人一人の想い、それを音楽の形で表現し創り上げた今回のコンサートは、2年生にとって本当に大きな節目になったと思います。この経験を土台に、さらに一歩前へ、上へと歩んでいってほしいと思います。


