「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
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京都市立芸術大学教授 阿部 裕之先生にお越しいただき、ピアノの特設講座を実施しました。
<曲目>
ショパン/バラード 第4番
シューマン/幻想曲 第1楽章
「ショパンは、リストのように直接的に盛り上がるのではなく、心の中にそれを溜めている」「シューマンのファンタジーを弾く時は、規模の大きさを考えなければならない。“大地”を感じて」阿部先生の音楽の繊細さや思慮深さに、皆、感銘を受けました。
また、「ショパンやシューマンの時代のピアノは、現代のピアノとはアクションやフレームなどが異なり、それにより出てくる音色も今とは全く違った。けれども、彼らの作品は、現代のピアノで演奏しても美しく奏でられるように書かれており、その“普遍性”を考えると、本当に素晴らしい」とお話しくださり、当たり前のように感じてしまっていたことが、実はすごいことだったのだと、認識を新たにしました。私たちは、楽譜に書かれたことを演奏するだけでなく、作品に付随するあらゆる知識を得た上で、それらも含めて表現しなければいけません。音楽を学ぶ上での“大切なこと”にあらためて気付かせていただいたレッスンでした。阿部先生、大変有意義な時間をありがとうございました。