「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
〒604-0052 京都市中京区油小路通御池押油小路町238-1[MAPを見る]
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おはようございます。ようやく連休期間が終わりました。と言ってもご承知の通り,「緊急事態宣言」は全国に出たままであり,京都市の学校の休業に関しては,前回お話ししていた「5月17日まで」が延長され,「5月末まで」,となりました。いずれ詳しい連絡はしますが,ともかくは,この状態が月末まで続くと思っておいてください。
今日中に次の課題を郵送します。明日か明後日に到着すると思いますので,確認してください。なお,今回のパックに中には「返送用封筒」が同封されていますので,5月6日までの課題のうち,提出が必要な課題(中に何が必要かを書いたものがあります)を速やかに提出(郵送)してください。また,実技に関しては遠隔授業の準備をしています。先生とのやり取り,学校への報告を定められたとおりに行ってください。
では,今日の先生からのメッセージです。
おはようございます。みなさんお元気ですか?
時間がこれほどある時には、思い切って、大きなことについて、焦らず、ほんわか、じっくりと考えるのはどうでしょう。
「音楽の可能性とは―」「将来どのように音楽で社会と関わろうか―」「なぜ○○を好きと感じるのか―」
同じ問いでも、答は自分の成長度によって変化します。変化できるものなら何度変化してもよいのです。大切なのは折につけ、考えたり描いたりしつづけていること。そうすれば、何かが目の前や頭の上をふっと通り過ぎたときに、「あっ!」と、ひらめきやすくなります。普段ならやり過ごすようなことにもヒントや意味が見えてくる、つながりを感じられる瞬間です。
かつて尊敬する作曲家が教えてくださいました。「日々丈夫な縄を編み続けることだ。それはいつ来るかわからない。しかし来た時にはそれを逃さず捕えねばならない。感性を研ぎ澄まし待つのだ。それが通り過ぎた時に縄を綯(な)っていても遅い」と。「縄を綯う」とは、糸や藁のようなものをより合わせて縄にしていくことです。はじめは軟弱なものでも、日々作業を重ね、しっかり役目を果たすものにしていく。と同時に感性も日々研ぎ澄ますのです。「曲の作り方なんて教えられない。感じ方も仕立て方も個々のものなんだよ。教えられるのは古今東西の名曲の仕組みと過去の作曲家の方法だけ。知りたければ残されたものからは学べる」シビレました。
予期もしなかった昨今の状況ですが、与えられた自由な時間でもあります。漂い、消えゆくもの、きらめき、揺らめくもののなかから、あなたもきっと捕らえてください。そして形にする術を、日々磨いておくことです。
形にならないものを
わたしだけの形にしたい
このいのちが
はずみだす波をつかまえ
そして誰かに届けたい
とれたての
まぶしいきらめきを
芸術家は、こうして自分だけの形を表現してきた。そう思いませんか?