やってみたいをやってみる
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科学部は今年度に入って大幅に部員も増え、ここ数か月で様々な活動を活発に展開し、開建高校らしく外部にもどんどん出ていっています。その活動の一端と、今後の展望をまとめてご紹介します。
7月には、去年に引き続いて第2回となるオオサンショウウオ調査合宿を開催しました。顧問が研究員となっている兵庫県の研究施設の近くに一泊して、昼には勉強会や野外観察を行い、夜には特別な許可のもと野生のオオサンショウウオの調査を行いました。計測や記録の方法など一通りわかると、自分でもやってみたいと部員たちも積極的に作業に参加していました。翌日帰洛後には京都水族館を訪ねて、展示を見ながら事後学習。実際に生で見て学んだことを反芻する様子が見られました。
8月には開建高校開校前からの恒例となっている、吉祥院図書館での科学あそびを実施しました。去年までと同様にスライムづくりで子供たちを楽しませることを考えていましたが、毎年同じではなくグレードアップしたい!ということで部員たちが工夫を考え、蓄光材入りの光るスライムを考案し、子供たちにも好評でした。
また合宿以降には、オオサンショウウオや他の両生類について学んだことをもとに研究テーマを立て、「両生類の体表の粘液がもつ抗菌作用は周囲の水にも影響を及ぼすのか?」という問いに挑戦しています。その予備実験の結果や考察をポスターにまとめ、9月に京都大学で開催された分子科学会という学会の「分子科学討論会」に参加し、高校生向けポスターセッションにて発表・交流をしてきました。高校生ながら学会の雰囲気を味わうことができ、また他校のハイレベルな研究発表を見て刺激を受け、今後の研究活動への意欲が高まった様子でした。
そして去る11月9日、10日には、青少年科学センターにて開催された「青少年のための科学の祭典」に出展し、子供向けにフルーツ電池の演示、体験補助、解説を行いました。高校で学ぶ酸化還元反応やイオン化傾向の説明を、子供でも分かるように噛み砕くことに苦労しながらも、回数を重ねるごとにスムーズにできるようになっていき、その中で自分たちでも理解を深めていっていました。
様々な活動を通して、部員それぞれに興味のあるテーマも見出せるようになってきて、今後は個別テーマでの研究も行っていこうと話しています。また、顧問が科学部員と有志生徒と共に開始したマムシ研究のプロジェクトについても、いろいろとアイデアを出してもらって研究能力を深めていく予定です。学会やイベントにももっと積極的に参加していこうとしていますので、本格化・活発化してきた科学部の今後の活動にぜひご期待、ご注目ください!