いっしょに歩もう、いっしょに学ぼう
普通科
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本校では、日ごろの支援・指導の向上を目的に、定期的に教職員研修を行っています。
本日は、生徒が「自分は本当にどうしたいのか」をいえることの大切さと、それをきく大人に求められるきき方、「セルフアドボカシー支援」に関して、大阪公立大学教授の伊藤嘉余子先生にご講演いただきました。
セルフアドボカシ―とは、「自己権利擁護」とも訳される言葉で、障がいや困難のある当事者、また自分の意見を伝えたり通すことが難しい子どもたちが、自分の利益や欲求、意思、権利を自ら主張することを意味します。
ただ、自分がどうしたいのか、を明確に言える子どもはそう多くありません。そこで、その力を大人が支援していく必要性があるのではないか、という観点から子供と接する必要があります。大人が子どもの言葉や行動の表面的な部分だけを取って、「どうせ〇〇でしょ?」とか「〇〇なんて無理!」のように、大人の経験からくる価値観を押し付けるのではなく、なぜそう思ったのか、それは他のことと比べてどのように自分に必要なのかを問いかけていくことを通じて、言葉や行動の奥にある価値観まで掘り下げる、という実践例についてお話をいただき、またその演習を行いました。
非常に短い時間での実施となりましたが、現代的な考え方や取組に関して、福祉の観点から触れるよい機会となりました。
本校の教育活動の一層の充実のためにお越しいただきました伊藤先生。本日は誠にありがとうございました。
本校では、今後もさまざまな観点・視点から教育実践の向上につながる研修を重ねてまいります。