
いっしょに歩もう、いっしょに学ぼう
普通科
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4月8日、令和8年度入学式を無事に挙行することができました。関係者の皆さまのご臨席を賜り、ありがとうございます。また、保護者の皆さまにも数多くご出席いただきましたことを深く感謝いたします。
以下に、学校長の式辞を紹介いたします。
【喜多村学校長 式辞 全文】
春らしい陽気に恵まれた本日、 新入生八十名を迎え、令和八年度
京都市立京都奏和高等学校 入学式を挙行できますことを、心よりうれしく思います。
新入生のみなさん、 ご入学おめでとうございます。そして、本日までお子さまを支え、ともに歩んでこられた保護者の皆さまにも、心よりお祝いを申し上げます。
今日、みなさんがこの場所に座っていること。 それ自体が、すでに一つの「大きな一歩」です。 ここにいるみなさんの中には、 学校に行きたくても行けなかった日々を過ごした人、 学習のつまずきが重なり、自信を失ってしまった人、 人間関係の難しさに悩んだ人、 自分の力だけではどうにもならない壁に向き合ってきた人、 将来に希望を描けず、立ち止まってしまった時期があった人もいるでしょう。 それぞれに、さまざまな「うまくいかなかった経験」を重ねてきたことと思います。
しかし、ここ京都奏和高校は、 そうした「うまくいかないこと」を、どうすれば一緒にできるかを考えていく場所です。 うまくいかない経験があったからこそ育まれた、 みなさんの深い感受性や他者へのやさしいまなざしを、大切にしたいと考えています。
今日から、みなさんは新しいスタートラインに立ちました。 京都奏和高校は、 みなさん自身もまだ気づいていない力を見つけていく場所です。 ここに集うみなさんの経験も、得意なことも、苦手なことも、本当にさまざまです。 同じ形にそろえる必要はありません。 同じスピードで進む必要もありません。 必要なのはただ一つ。 「自分らしく、できる一歩から進むこと」です。 その一歩一歩を、私たち教職員は支えていきます。
本校では、 「わからない」「困っている」「助けてほしい」と言えることを、力だと考えています。 誰かに助けを求めることは、決して簡単なことではありません。 そもそも、自分が困っていることに気づくこと自体、大人でも難しいものです。 気づかないまま失敗を重ね、自分を責めてしまうこともあります。 しかし、誰かに助けを求めるとき、人は弱くなるのではありません。 そこには、人とつながろうとする最初の勇気が生まれています。
また、誰かの「困った」に気づき、そっと手を差し伸べられる人は、 これからの社会で、必ず必要とされる存在です。 奏和高校には、 互いの痛みが少しわかる仲間が集まっています。 だからこそ、思いやり、認め合いながら、ともに成長していくことができるのです。
本校では、
思考する力
表現する力
協働する力
自分を整える力
これらの力を、授業や学校生活を通して、ゆっくりと育てていきます。 これらは、テストの点数だけでは測れない力です。 しかし、みなさんが困難に向き合い、乗り越えていくための、大切な道具となります。 数学の問題でも、社会の課題でも、人間関係でも、 大切なのは「どう考えるか」「どう工夫するか」「どうつながるか」です。 ここでの学びは、みなさんの未来を支える力になります。
学校に来られない日もあるかもしれません。 うまくいかない日、落ち込む日、投げ出したくなる日もあるでしょう。 しかし、そんな日にこそ成長の種が隠れているかもしれません。 できる日もあれば、できない日もある。 それが人間です。 大切なのは、「できなかった自分」を責めることではなく、 「もう一度やってみよう」と思えることです。 その小さな積み重ねが、みなさんを成長へと導きます。
京都奏和高校は、 「ともに歩み、ともに学ぶ」学校です。 そして「ともに未来をつくる」学校でもあります。 今日から、みなさんには仲間がいます。 支える大人がいます。 みなさんの可能性を信じ、見守る人が、ここにはたくさんいます。 この学校で、自分らしく、安心して、一歩ずつ前に進んでください。 今日からみなさんが奏でていく新しい物語を、 私たちは心から楽しみにしています。 改めて、ご入学おめでとうございます。
令和8年4月8日
京都市立京都奏和高等学校
校長 喜多村 利昭