「なりたい自分」を探し、深める!
普通科・教育みらい科
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塔南高校「教育みらい科」も最後の学年が卒業を目前にすることとなりました。
設置されて18年の月日が流れた全国初の教育を専門とする学科。その最後の行事として「クロージングセレモニー」を2月5日に行いました。過去の教育みらい科担任の先生方、設立にあたって助言をいただいた大学の先生方、都合を付けて来訪された卒業生の皆さんとともに1時間ほどの式典を行いました。
14:00からの開式を予定していたもののJR遅延により、高校生が時間に間に合わず、急遽、卒業生に高校生への講話を依頼いたしました。まず、引き受けてくれたのは5期生の中沢君。学生時代はアフリカに赴き、小学校を一から建設するボランティアをした強者です。現在はその体験から、教育の基盤づくりとして海運のお仕事で世界の海を股にかけてお仕事中。続いては「育児協業中で来ることができました」という現職教員の岩ヶ下さん(旧姓)。自身の高校時代の気持ちも交えてお話をいただきました。
学校長の挨拶に続いては、塔南高校の卒業生でもある同志社大学名誉教授の井上智義先生による記念講演です。「人間の量的評価と質的評価」ということで、ご専門の教育心理学を踏まえて数値化しない言葉での教育評価の大切さ・難しさをお話しいただきました。
続いて、みらい科担任の先生方、卒業生で現職教員の先生方、高校生の皆さんが登壇の上、みらい科についてのパネルディスカッションを行いました。卒業生の皆さんが思い出に挙げたのが、タイへの研修旅行。「スラムの子供たちを何とかしたい」と思うきっかけになったという2期生の藪内真帆(旧姓)先生は海外協力にも参加されています。「現場実習が印象的」という6期生安田和美先生は現在は母校で体育の先生に。本校隣の唐橋小学校から駆けつけてくれた7期生多田ちひろ先生は、現場実習に来てくれた塔南高校生を見て教員になろうとしたという嬉しいエピソードを語っておられました。
現高校生の話では教員を目指すクラスメイトの多さが自分の力となったということでしたが、初代担任の草川清美先生は、準備室としての「人を教えること」の普遍性を伝えつつ、みらい科生の個性の強さ、主張の強さを1期生のエピソードを交えて、今も昔も変わらぬ教育みらい科生の様子を。現担任の竹下幸紘先生からは最後の卒業生の未来の姿を思いを込めて語っていただきました。
最後の励ましの言葉は、創設以来お世話になり続けている佛教大学副学長の原清治先生から。笑いと教育への思いとを交えつつのはげましを聞かせていただけたのは教育みらい科最後に相応しい内容でした。
最後に高校生代表からお礼を述べ、全員で記念撮影をして閉式となりました。ご参加いただいた皆様、ご協力いただいた皆様ありがとうございました。
平日の昼間で集まることは難しかったと思いますが、いつか大同窓会を開催できることを期待しております。