「なりたい自分」を探し、深める!
普通科・教育みらい科
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12月18日(火)の午後に、2年生特別進学コースの23名がキャリアフィールドワークの一環として、京都造形芸術大学を訪問しました。生徒たちは同大学文明哲学研究所の齋藤亜矢先生より、研究されている内容、研究者としての日常、高校生へのメッセージなどのお話を伺うことができました。
齋藤先生は「ヒトはなぜ絵を描くのか」という研究について、チンパンジーと人間の子供を比較しながら説明してくださいました。両者の最も大きな違いとして、人間の子供は「見立て」る力を使って、何かを表した絵を描くことができるという点が挙げられていました。例えば、丸い図形に、小さな子供が「アンパンマン」と言いながら小さな丸を描き足すことがあります。この時、子供は「見立て」の力を使って足りないもの・欠けているものを補っており、これこそが「想像力」であるということでした。そして、ヒトの認知的な特徴であるこの想像力をもたらしたのは言葉の獲得であることや、「見立て」の想像力が次のステップである創造へつながることなどをわかりやすくお話しくださいました。
最後に齋藤先生から生徒たちへ、身の回りや自然に広く目を向け、自分が「いいな」と思ったことと、そこから生まれる疑問を大切にするようアドバイスをいただきました。参加した2年生にとって、自分の将来について考え、進路選択をしていくための貴重な機会となりました。
写真上:チンパンジーたちの絵(それぞれに“画風”があります)
写真下:悩んだときへの助言