美術を通して、これからの時代を生き抜く力を磨く!
美術工芸科
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新しい年を迎えて
生徒の皆さん
新しい年が始まりました。皆さんそれぞれの思いをもって2016年を迎えたことと思います。
時は同じ刻みを続け、大晦日から元日にかわるのは一瞬の出来事。それでも、私たちにはこのかわり目に行う様々な文化、風習があり、やはり特別の大きな節目として気持ちも新たになります。新しい年を迎えてそこに自分が「存在」していることはとても尊いことだと感謝しなければならないと思います。
そうであればこそ、この節目に今一度、自分のなかに「志」(こころざし)をもちましょう。「志」とは、「ある方向を目ざす気持ち。心に思い決めた目的や目標」のことです。
3年生は卒業まで約2カ月。進路がすでに決まっている人は、4月からの新生活の過ごし方に思いをはせながら、銅駝美術工芸高校生として何をやりきっておくか、よく考えてみて下さい。進路実現に向けてこれからが本番という人は、どうか自分の決めた目標に到達すべく精一杯力を尽くして下さい。
2年生は、進路目標を固めて、4月からの最終学年の高校生活が充実したものとなるよう飛躍と挑戦の気持ちを確かにしてください。
1年生は、納得のいく専攻決定をし、これからの2年間、深く広く学ぶ姿勢とエネルギーをもって下さい。
「志」には、もう一つ、「相手のためを思う気持ち」という意味があります。言うまでもなく、私たちは一人で生きていけません。認識できているごく身近な人だけでなく、直接あったことがない人も含めて多くの人々のおかげで自分の生命、生活を維持し、人生を歩んでいるのです。私たち一人一人が抱えている事情、置かれている状況は多様で、日常は穏やかなこと楽しいことばかりではないでしょう。それでも他者に関心をもち、他者に思いをはせることを怠らないでください。そのことが、自分を大切にし、自分を鍛え、自分を磨くことにつながるのですから。他者とは身近な家族から、社会、世界も含めてです。
自分の心を動かす、体を動かすことが、自分を変え、自分を取り巻く状況を変え、未来を変えます。皆さんにとって、銅駝美術工芸高校にとって、日本にとって、世界にとって2016年が幸多い年であることを祈念します。
2016年(平成28年)1月8日
京都市立銅駝美術工芸高等学校
校長 吉田 功