美術を通して、これからの時代を生き抜く力を磨く!
美術工芸科
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2年次の表現基礎llの本年度最後の授業では、「作家×わたし」という課題の合評を行いました。
本課題は「任意の作家・絵画作品を1つ選び、その作品の画法的な魅力を借りて描くこと」「自分をモチーフとして表現すること。自分の描き方、描く部分は自由とする」という条件で色彩作品を制作しました。
本課題は、初めに作家や絵画、美術史について幅広くリサーチします。その中から、こんな表現をしてみたいと思う作品を1点選び、その作品の魅力はどこか、どのように制作しているのかを分析します。そして、分析したことを活かして、自分の顔や体、気持ちや考えなどをモチーフに、絵画表現に挑みます。
合評では、各教室に様々な画法で描かれた作品が並び、非常に見応えがありました。既存の作品から学ぶという課題でしたが、作品の選び方・「自分」の描き方によって、生徒たちの個性や心情、創造性が色濃く反映されていました。
さらに、これまでに培ってきた描写力や色彩感覚、画材を扱うスキルが活かされ、技術的な面白さを感じさせる作品も多数ありました。
実技力を十分に発揮すると共に、「私は家でこんな風に過ごしていて…」「この作品はこの表現が面白くて…」と、自身のことや、好きな作品の話をする機会が持てて、1年間のよい締め括りになったと思います。
生徒達の、感じる心・考える力・表現する力の成長を感じられる課題でした。