美術を通して、これからの時代を生き抜く力を磨く!
美術工芸科
〒604-0902 京都市中京区土手町通竹屋町下る鉾田町542[MAPを見る]
TEL. 075-211-4984 FAX. 075-211-8994
1年2組の2日目は、グループワークからのスタートです。初日に考えた各々の「妄想屋台」のアイデアを少人数のグループで見せ合い、質問や今後考えていくべきポイントなどについてざっくばらんに意見を交わしました。
2日目も、初日に引き続き水戸芸術館の森山純子様に研修にご協力いただきました。Zoomを通して生徒のグループワークに参加し、生徒が考えていることやグループワークでの生徒同士の会話に優しく耳を傾け、水戸芸術館で「妄想屋台祭り」に実際に取り組まれた時の経験や、アートプロジェクトやアーティストなどを例に挙げながら、教員や友人とは異なる視点で助言をしてくださりました。グループワークの終わりには、クラス全体に対して、人の集め方やターゲットの設定、様々なアクシデントへの対応等について考えておくことの重要性についてお話いただきました。森山様からのお話やグループワークでの意見交換を通してより具体的にイメージを広げられた生徒も多く、その後の制作につながる有意義な時間になりました。
午後からはいよいよクラス内での発表会です。
制作した模造紙のプレゼンシートもさることながら、好きなことや妄想したことをいきいきと話す様子には、見ている側もわくわくさせられました。生徒たちが二日間でつきつめた「魅力の予感」は個性にあふれ、オンラインで発表会にご参加いただいていた森山様も、柔軟な発想とその取り組みの様子に大変感心されていました。
今回は、自分自身がこんなことをすれば楽しい!という気持ちや、他の人にぜひこんな気持ちを味わってほしいという願いを形にするためにはどうすれば良いのか?ということについて考えましたが、その価値観は一人ひとり違います。しかし、今回の発表会のように、自分の気持ちをのびのびと発表できる雰囲気やそれを受容できる大きな器を持てることは本当に素晴らしいことです。
今回の研修を行うにあたり、打ち合わせを含めて長い期間をかけてお力添えを頂いた水戸芸術館の皆様、きむらとしろうじんじん様には心より感謝申し上げます。今回の経験を単なる体験として終わらせるのではなく、これからの自分の生き方や考え方とどのようにつなげていくのか、今後の生徒の成長に期待しています。