美術を通して、これからの時代を生き抜く力を磨く!
美術工芸科
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本日3、4時間目の1年2組の総合的な探求の時間では、1月の美術研修旅行で訪問する「東京都現代美術館」の学芸員・郷泰典様から美術館や学芸員の役割についてZoomを通して学び、事前課題をめぐって、現代美術への「感じる心」を深めました。
1月の美術館との連携研修では、「美術館の社会的役割」を知り、「美術を『もの』から『こと』へ」考えることを通し、美工生としてできることを考えようという目標を掲げています。
前半は、事前課題「これがアートだ!」をめぐり、郷さんが京都の街なかで見つけた「アート」の画像を見せながら、どのようなところにアートを感じたのかをお話ししていただきました。東京にお住まいの郷さんならではの京都への眼差しに生徒も新たな発見があったようです。
後半は、各班が撮影してきた「これがアートだ」と考えるものの画像を提示し、なぜ選んだかについて発表し、郷さんからコメントをいただきました。
今回の課題は、現代美術に接する経験がまだ少ない1年生に対し、「五感を働かせ、日常の中から自分の美しいと感じることや引っ掛かることを拾い上げ、記録するという行為を通して、ものの見方を広げたり、考え方を深めたりし、現代美術への距離を縮めてほしい」という郷さんからのご提案で実現しました。郷さんからひと班ずつにいただいたコメントは、生徒が感じたことを他者の見方を通して新たに深め、さらに考えるきっかけとなりました。
最後は、郷さんから投げかけていただいた「現代美術に関する問い(Q現代美術は皆さんにとって身近ですか?Q現代美術を身近にするにはどうしたらよいですか?など)」に対して、事前に生徒たちがディスカッションした内容について、郷さんからさらに投げかけをいただきました。「具体グループ」や「アンデパンダン展」の紹介、「観ることの大切さ」も伝えていただき、これから東京研修までに生徒たちが準備する課題が色々と明らかになりました。
2組はギャラリー訪問も実施しますので、ギャラリーでの見るべきポイントについても教えていただきました。あらためて来月の研修が楽しみになりました。
生徒の撮影してきた画像やコメントはどれも大変イキイキとしており、視点も個性的でとても素敵でした。「アーティストは気づかないことに気づける人。皆さんも何気ないものに気づけるようになってほしい」というメッセージをいただきました。1月の美術館訪問が楽しみです!
1年生の美術研修旅行はクラスごとに訪問先が異なり,1組は神奈川県立近代美術館葉山館様,2組は東京都現代美術館様と草間彌生美術館様,3組は水戸芸術館様のご協力を得て,研修を行います。3か所の特徴的な美術館の活動を通して探究し,各クラスの生徒がそれぞれに学んだことを持ち寄ることで,多様な知や経験が集合し,学年全体で生徒のインプットや好奇心が高まることを期待しています。