美術を通して、これからの時代を生き抜く力を磨く!
美術工芸科
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3年生の総合的な学習の時間「表現探求P」では、本日、校長の特別授業がありました。
テーマは「無言のメッセージ」です。校長は、長野県上田市にある、戦没画学生の作品を展示している「無言館」の作品を2005年に京都の展覧会で観ました。そして2年前、銅駝美術工芸高校に赴任したとき、校長室で、無言館が編纂された「戦没画学生の人名録」という書籍を見つけます。その人名録には、本校の前身である、京都市立美術工芸学校の卒業生がたくさん掲載されており、本校生徒の先輩にあたる人々が、美術を学び制作活動をしながら志半ばで兵士として出征した戦没しことを知ります。その夏、校長は、長野県上田市の「無言館」を訪問し、多くの戦没画学生の作品ともう一度向き合いました。
そして是非、本校生徒にこのことを伝え、日本の近代史と美術との関連性を意識しながら生徒に考えてもらおうということで授業を組み立てました。
本校が収蔵している作品の中に、戦没画学生の人名録に掲載された77名の京都市立美術工芸学校の卒業生のうち3名の作品が存在していることも明らかとなり、その作品を収蔵庫から教室へ持ち出し、専攻教員が解説もしました。
生徒は授業で学んだことをもとに、美術に関わる一人として様々なことを考えました。
この授業は、今日のアートパイオニアコースの授業だけでなく、後日、アートフロンティアコースの授業でも行う予定です。
写真上 校長の授業
中 校長の授業
下 本校収蔵の戦没画学生の作品を専攻教員が解説