美術を通して、これからの時代を生き抜く力を磨く!
美術工芸科
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3月1日、穏やかな天候のもと、第39回卒業式を挙行いたしました。京都市教育委員会、PTA、美工交友会、京都パレスライオンズクラブ、銅駝自治連合会よりご来賓をお招きし、多数の保護者の皆様にご出席いただき、厳粛な中に心のこもった温かい卒業式となりました。
卒業証書授与では、校長が壇上で一人一人の卒業生に卒業証書を授与しました。卒業生の中には、卒業制作で制作した着物を着ている生徒もいました。
校長式辞では、卒業生と3日間を過ごした1年次の美術見学旅行を振り返り、瀬戸内国際芸術祭でアートによる海や島々に新しい息吹が起こったことを紹介し、それぞれの新しいステージで「アートが社会の灯台」となるような実践をしてほしいと期待を述べました。また自動車会社で、デザイナーをはじめ各部門のスペシャリストが専門を越えてチームで自動車の開発・生産をしたこと、最先端技術を駆使した自動車の開発において日本のモノづくりや伝統の美から学んだことを紹介し、一見遠く離れたものがアートによってつながることで新しい価値を創造していける可能性に確信を持ち、予測不可能な時代にアートを学んできたことを活かして社会的課題に向き合ってほしいとメッセージを送りました。
卒業生答辞では、入学するまでは、美術はただ絵を描くことだけだったが、卒業制作を発表した美工作品展では、自分の思いが作品を通して誰かに伝わる経験をしたこと。一人だったらもの作りの苦しみに負けてしまうかもしれないが、一緒に作品制作をした友人がいたからこそ学べた、高校で美術を学ぶ理由は、互いに刺激を与え合い、支え合い、尊重し合える友に出会うため。そんな友と過ごしたかけがえのない3年間は私たちの誇りであると語りました。
PTA会長の祝辞では、青年期に悩んだり、寄り道したり、遠回りするようなことがあってもこれからのそれぞれの人生にきっと力になるはず、銅駝で学んだこと、銅駝生であったことを誇りに新しいそれぞれの場所で活躍してほしいと励ましていただきました。
卒業歌は、スピッツの「楓」。指揮、ピアノ演奏も生徒代表が行い素晴らしいハーモニーを響かせました。式典終了後、「卒業生の時間」となり、卒業生の制作スタッフが長い期間制作した「一冊のスケッチブックから」という3年間の思い出、残しておきたい言葉、教職員のメッセージをまとめた映像を披露しました。
銅駝生らしくひとり一人の個性と気持ちを重ね、お互いを讃えあえた、そしてご来賓、保護者、在校生、教職員の温かい祝福に包まれた素晴らしい卒業式でした。