美術を通して、これからの時代を生き抜く力を磨く!
美術工芸科
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さあ いよいよ2019文化祭「愛銅瑠祭」の開幕です。
この学校行事に向けて、新しい年度になってから長い準備期間がありました。5月に体育祭を成功させ、6月末の文化祭まで何度も話し合いを重ね、制作してきたことと思います。行事の当日に最高のエネルギーと気持ちを出し切るのは当然ですが、本番に至るまでの期間、その過程が大切な学びです。文化祭は、個人の活動だけで結果に到達するものではなく、仲間とともに取り組む総合的な学びです。個性をもつ多様な生徒が集団として一つのものを創り出すところに学びの価値があります。
「慮る」は、「おもんぱかる(おもんばかる)」と読みますが、「何か行動しようとするときに、あれこれと周囲の状況や影響などについて深く考えること」「おもいめぐらすこと」です。他者とともに活動する際、必要なことです。
しかし、周りのことばかり考えて自分の気持ちを示さない、ひたすら我慢するのは間違いです。他者にわかるように胸の内を表出しなければなりません。気心の知れた人とは普段から会話をして何でも通じ合うかもしれませんが、集団で物事を取り組む際には、「会話」では成り立たず、「対話」が必要です。「対話」は、相手と向き合って相手に届く言葉を直接交わして、着地点を見つけることです。自分も他者もともに成り立つ解を探すことです。
270名の銅駝生が、「慮る」「対話する」そういう営みを重ね続けてたどり着いた集大成を、多くの人々の前で堂々と披露してください。
2019年6月27日
校長 吉田 功