一歩踏み出すGlobal Citizen
普通科・アカデミア科
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アメリカに留学中の本校生徒より、昨年9月以来、2通目の便りが届きました。
授業の受け方など、これから留学する人も大いに参考にしてください!
「こちらに来てから4か月半が経ちました。今回は、前回の便りから今までにあったイベントと、日常生活の様子をお伝えします。
こちらでは12月17日から1月3日まで冬期休暇でしたが、宿題は一切ありませんでした。休暇中は家族とゲームをしたり、映画を見たり、友達の家で遊んだりと、とにかくのんびり過ごしました。
10月中旬にはホームカミングと呼ばれるダンスパーティーが学校でありました。私はダンスの仕方も知りませんし、ドレスを着て出かけたこともほとんどないので、最初は本当に居心地が悪かったのですが、留学生仲間や現地の友達と一緒にいるうちになんとなく雰囲気に馴染んで楽しむことができました。良い経験にはなりましたが、行事としてはあまり好きではありません。
11月には、サンクスギビングデーのある週に一週間の休暇期間がありました。私の家族はどこにも行きませんでしたが、多くの家族は、冬期休暇ではなくこの休暇期間に旅行に行くそうです。
12月上旬には私の住む地域にトルネードが接近して、下校途中、急遽小学校に避難する事態になりましたが、その一件を除いては、天候は非常に穏やかで安定しており、雨もほとんど降らず、放課後や休日によくウォーキングやランニングに行きます。アメリカと聞くと、子供が一人で出歩くのは危険なものだと思っていましたが、いざ来てみると私の住む地域はとても平和で、日中に徒歩で行ける範囲ならどこでも一人で行くことができました。ただ、日本(少なくとも京都)とは比べ物にならないほどの車社会なので、歩道のないところも多く、徒歩での移動範囲はかなり限られます。
日々の生活には慣れてきましたが、まだ英語力の問題で苦労することがしばしばあります。本当に愕然としたのは、圧倒的なリスニング力不足です。他国からの留学生(ヨーロッパ、西アジア、南アメリカなど)は、小学校入学前や入学直後からしっかりした英語教育を受けていたり、私と違って小さいころから英語のドラマや映画を見て育ってきていたり、更には今回の留学の前にすでに留学経験があったりして、あまり英語力に問題はないようです。留学生同士で話をしていると特に大きな差を感じます(偏見かもしれないと思って本人たちに確認してみましたが、やはりそんなに苦労していないようでした…)。私はというと、学校での授業、友達や家族との会話、校内放送など、リスニング力不足によるトラブルが今でも毎日起こります。4か月経った今も、授業を100パーセント理解することはできません。国語の授業は語彙力不足も相まって、他のクラス以上に苦労します。さらに、10月ごろにはこちらの生活に慣れてるとともに注意力も散漫になってしまい、授業がさらにわからなくなったので、一旦初心に戻って、意識的に気持ちを切り替えて授業を受けるように心がけました。
私は、植物学という生物の中でも植物に関して専門的に学ぶクラスを前期に取っていたのですが、授業についていけるようになったのは先月に入ってからでした。毎週実験と小テストがあったのですが、学期の後半まで、プリントの専門用語の多さに圧倒されている間に先生が実験の説明を終えてしまって、実験の意味を理解できないまま単元が終了してしまうという事態が何度も起こっていました。期末にはようやく要領を得て、友達や先生に質問するだけでなく、先生が話し出す前に、全集中力を傾けてプリントの大事な部分をすべて読んだり、線を引いたりして、授業を乗り越えられるようになりました。後期には植物学の代わりに、フォレンジックスという、ディベートやスピーチ、詩や二人芝居まで様々な分野から言語能力を高めるクラスを取りますが、これもまた苦労しそうです。」
【写真について】
上:ホームカミング。隣りにいるのはアルゼンチン人のホストシスターです。私のドレスはホストマザーと彼女が選んでくれました。
下:ほぼ毎日このような快晴の空が見られます。