一歩踏み出すGlobal Citizen
普通科・アカデミア科
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今回の授業では「玉露の淹れ方と給仕の仕方」を学びながら、日本のおもてなし文化やお茶の文化について学びました。
茶匠、下岡久五郎先生によりますと、来客時のお茶のおもてなしは、従来、その家の当主が行っていたそうです。ゆっくりと急須でお茶を淹れながら、その時間の流れや会話を楽しみ、もてなす。そこには日本らしい侘び寂びがあり、細やかな工夫や配慮が込められています。
今回は宇治田原町産の玉露を使いました。宇治田原町は永谷宗円による日本緑茶発祥の地です。三煎目まで淹れて、柔らかくなった茶葉をポン酢でいただきました。急須の中で、少しずつ茶葉の色が変化し、広がっていく様子は神秘的で、一煎ごとに、味や香りが変わることに驚きました。また、茶葉を食べて「ほうれん草みたい。」という生徒もいたほど、茶葉はほろ苦く、甘みのあるものでした。捨ててしまえばごみですが、食べればとても栄養価の高い食材になります。スイーツだけでなく、ハンバーグやチャーハンに入れて食べるのも良いそうです。SDGs12の「つくる責任 つかう責任」にも貢献します。
自分たちで淹れたお茶を、宇治田原町の方々やインストラクターの先生方に「どうぞ。」と給仕する生徒の表情は戸惑いながらも真剣そのものでした。
文化庁が京都府に移転し、京都市は文化伝承と国際親善・交流の要としての役割が大きく期待されています。文化の香る土地にある紫野高校で、日本文化を世界にどのような形で発信できるか、とても楽しみな課題です。