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普通科・アカデミア科
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フィンランドでの留学生活ももう折り返し地点。時間が過ぎるのはあっという間です。フィンランドは11月末くらいから毎日氷点下で京都にいたら体験しないような天気が続いています。 さて、今回はサンタクロースの住む国フィンランドのクリスマスと年末年始について書こうと思います。
フィンランドでは12月を「Joulukuu(クリスマスの月)」と呼ぶほど人々にとってクリスマスは大切なイベント。11月に入ったら街は一気にクリスマスモード。街中がイルミネーションやクリスマスモニュメントで彩られます。日本ではクリスマス当日は恋人や友達と過ごすという風潮がありますがここフィンランドでは家族や親戚と過ごします。職場や学校ではクリスマスが近づくとPikkujouluというクリスマスパーティーが行われます。私の通っている学校でも冬休み前、最後の日の夜に先生たちも参加のpuurojuhla(日本語に訳すとお粥パーティー)というイベントがあり、校内で歌やバライティーショーなどを観た後、カフェテリアでpuuro(甘いお粥)を食べ、その後近くの教会で行われるコンサートに行きました。先生方も生徒と同じように楽しまれていたのがとっても印象的でした。
クリスマス当日はホストファザーの実家で親戚みんなが集まってとっても賑やかに過ごしました。日本でクリスマス料理といえばチキンやローストビーフですが、フィンランドではkinkku (ハム)を食べます。ほかにもpiparkakku(シナモン風味のクッキー )やjoulutorttu(クリスマスパイ)、Grogi(スパイスの効いたホットワイン)などを食べます。どれも初めて食べたのにどこか懐かしいように感てしまいました。
クリスマスといえばやっぱりプレゼント!フィンランドではそれぞれが用意したプレゼントを地域のサンタさんが届けてくれます。私もサンタさんから沢山プレゼントをもらえました。大人も子供も全力で楽しむフィンランドのクリスマス、とってもいい思い出ができました。
さて、クリスマスを過ぎると年の瀬ですがフィンランドではクリスマスツリーを年明けまで飾っておくのだそう。 クリスマスが豪華だった分、年末年始はこぢんまりしているように感じました。しかしやははり海外!、大晦日の夜には街の至る所で花火が打ち上がります。花火を見た後は家でソーセージやチーズ、ポテトチップスなど簡単なものを食べます。そして年が明けたら「Hyvä uutta vuotta ! 」という新年の挨拶をします。元旦は特別何かをするわけでもなくゆっくり過ごします。
1番びっくりだったのがクリスマスにしっかりと休暇を取るからなのか、正月休みは1日までで2日からは仕事始めという人が多いということです。ちなみに学校は8日からで宿題や課題テストなどはありません。(これはだいぶ嬉しいですよね!) 違うところばかりに感じまいますが意外にも日本でいうおみくじのような風習もありました。それは蝋やはんだ(はんだごてなどでものを作るときに使う金属)を溶かし、水に落として、その時にできた形が何に見えるかで翌年の運勢を占うというものです。人によって出来上がった形をどのように解釈するか違ってくるので面白いですよね。
このように、国によって重要視するイベントも違えば、過ごし方も変わってきます。ですがその裏にはきっと宗教やその土地に根付いた文化が関係しているんだなと感じることがありました。きっとまだまだ日本とは異なる点や似てる点があると思うので沢山見つけられればなと思います。残りの留学生活も自分らしく頑張ります。