一歩踏み出すGlobal Citizen
普通科・アカデミア科
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1年生の公共の授業で、社会課題の解決を起点にしたビジネスの創出にはどのような考え方が必要なのかについて学ぶワークショップが行われました。
生徒たちは10の会社(メーカー、IT、コンサルティング、物流、小売業など)に分かれて、各会社が固有に保有する企業としての財産とビジネスを生み出すのに必要なノウハウを組み合わせて、新たな事業を創造します。しかし、新事業を創造しただけでは利益を生み出しません。新事業の認知を広め、大きくしていくことで初めて資金が得られます。
1回目の授業では、各会社に渡された社会課題カードを読み解き、それを解決するような新事業をどうすれば立ち上げることができるのか、その新事業をどのように広めていくと効果的なのかの仮説を立てました。
「保育中の突然死事故の事例が全国の保育園で年間10件程度あるらしい。うちの会社IT関係だから、アプリ開発とかで解決できるんじゃないかなぁ。」
「うちの会社、情報収集力やオンライン技術の活用で強みがあるから、いけるかも!」
「インターネットで調べてみたら、保育ICT株式会社が幼稚園・保育園向けの保育業務支援システムや睡眠センサーアプリを開発してるらしい!たぶんこれだ!」
「あとは、それをどうやって広めていけるかだね。自治体との連携や政府の支援が必要かも。」
など、生徒たちは会社の社員になりきって議論をしている様子でした!
2回目の授業では、実際に新事業の創出と認知の拡大に向けて、他の会社と競いました。
「キノコ菌床で砂漠緑化ビジネス」
「脱プラスチックの環境に優しい代替素材で海洋保全」
「衛生用品の提供による女性の雇用機会の創出」
「子ども靴の下取りで途上国を支援」
など、生徒たちは様々な新事業を立ち上げ、それを世の中に広めための活動(ブランディング、政府からの支援の獲得、専門家との連携など)を行いました。
授業後、生徒たちに配られていた49枚の社会課題カードについて、それを実際に解決しようとしている49の日本国内の会社が紹介されていました。生徒たちは、社会課題を解決する新事業を生み出し、それを広めるための考え方や行動の仕方について、現実との繋がりを理解し、学びを深めている様子でした♪
※このワークショップは、株式会社オークジャパンと株式会社プロジェクトデザインが共同開発した「SDGsアウトサイドインビジネスゲーム」を教材として使用しています。株式会社オークジャパンの葉坂様、河合様、渡部様、橋本様、株式会社プロジェクトデザイン社の亀井様、中大路様、ご協力いただきありがとうございました!