一歩踏み出すGlobal Citizen
普通科・アカデミア科
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こんにちは、GC教育部です♪
紫野高校の2年生の総合的な探究の時間「Global Citizenship2」の様子をお伝えします!
前回の授業では、自由の要素である「権利」「状況」「感情」について議論を深めました。今回の授業では、各々が持つ自由が衝突した際に、どうやってそれを乗り越えていくのかについて「誰もが自由でいられる世界」をテーマに考えました!「世界」はあまりにも広いため、生徒たちが表現することになったのは「誰もが自由でいられる部屋」です。
まず、生徒たちは「わたしが自由でいられる部屋」について表現します。
「誰にも邪魔されずに休息できる部屋」
「映画や読書やゲームなど好きなことが好きなだけできる部屋」
「修学旅行の夜のように友人といつまでも楽しい会話ができる部屋」
「好きな動物に囲まれて癒され続ける部屋」
など様々な作品ができあがりました。
そこから、その作品にとって一番重要な部分を取出し、それらを持ち寄って、「誰もが自由でいられる部屋」を形作っていきます。その時の大切な決まり事は、
【今、誰もが自分にとって一番大切なものを持ち寄っている。だから互いにその大事な部分をないがしろにすることなく、全員が納得できるルールを作り上げていこう。】
です。
生徒たちは
「絶対に一緒に住むことはできないでしょ!」
「いや、なんとか突破口を考えよう、この譲れない部分について具体的に教えて!」
「そうか、なら、時間を決めたり、役割分担を決めたらどうだろう。」
「このルールなら全員納得?妥協してない?」
と制限時間いっぱいまで納得解を求めて語り合い、どのグループもルールを完成させていました♪
今回は『部屋』でしたが、それは『学校』、『地域』、『国』、『世界』へと広げることが可能です。どの範囲においても、誰もが無制限の自由を主張すれば、対立が生じてしまい、その結果、それが暴力に転じることがあります。
紫野高校はユネスコスクールであり、その理念は「心の中に平和の砦を築くこと」です。どうすれば暴力や戦争につながるような対立を防ぐことができるのか、生徒たちは自由をテーマとした3回の授業で、その方法を体感することができたのではないかと思います。
紫野高校ではこれからクラスで様々なイベントがあります。遠足、球技大会、文化祭、体育祭。様々な場面でクラス内で何かを決めるために話合いがあると思います。今回の授業をヒントに、ひとりひとりが、可能な限り自由に生きられる学校にするために、そこで生まれた対立の解決を誰かにゆだねず、当事者として対話を通じて解決に向けた答えを出してほしいと思います!