一歩踏み出すGlobal Citizen
普通科・アカデミア科
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こんにちは、GC教育部です♪
紫野高校の2年生の総合的な探究の時間「Global Citizenship2」の様子をお伝えします!
今回は、現在取り組んでいる「MIT App Inventorを使ったアプリ開発」のプロセスをご紹介します♪
生徒たちは、「身近な社会課題をアプリで解決する」というテーマのもと、これまでに探究してきた課題をもとに、どのようなアプリをつくるかを考えてきました。その中で、最も大切にしたのが、「誰の、どんな不自由さを解決したいのか?」という視点、いわゆるペルソナの深掘りです。
単に「便利そうな機能」を考えるのではなく、「ある特定の誰か」が日常の中で感じている小さな困りごと、不便、不安に寄り添い、その人の視点に立ってアプリを設計することが、本校の探究の大きなポイントです。
今回のUI(ユーザーインターフェース)設計ワークでは、その“ペルソナ”を具体的にイメージしながら、2時間かけてアプリの画面構成をラフスケッチに描き起こしました。
たとえば…
「一人暮らしの高齢者が、毎日の服薬を忘れがち」という課題に対して、薬の時間になるとアラームと音声で知らせるアプリ。音声も設定でき、孫の声で「おじいちゃん、お薬の時間だよ」と知らせる機能も。
「友達に相談したくても、なかなか言い出せない高校生」のために、悩みの内容を選ぶだけで匿名チャットに送信されるアプリ。使いやすいよう、画面遷移は最小限、色も落ち着いた配色に。
「発達障害のある小学生が、外出先で不安になったときに安心できる言葉や音楽にアクセスできる」アプリ。保護者と一緒に事前に“安心セット”を登録できる設計に。
これらのアイデアの背景には、生徒自身の身近な体験や、インタビューを通じて得た気づきがあります。 どの生徒も、「この人だったら、どんなときに困るだろう?」「スマホのどのボタンを押しやすいだろう?」と、“その人の目線”で考えることを意識して取り組んでいました。
次回の授業では、このUI設計を完成させ、クラスメイトに向けて発表する時間を設けます。発表を聞いた仲間からは、実際の使いやすさや新たな視点について、助言や感想をもらう予定です。
「その人にとって、本当に必要な機能は何か?」
「もっとシンプルにしたほうが使いやすいのでは?」
「安心感を伝えるには、どんな色や言葉がいいだろう?」
そんなやり取りを通じて、視野を広げながら、アプリの完成度を高めていきます。生徒たちの探究が、どう形になっていくのか。今後の展開にもどうぞご注目ください!