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普通科・アカデミア科
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7月24日(木)堀川高校にて、元京都大学総長で総合地球環境学研究所所長の山極壽一先生による講演会「人類の進化と学びの未来」が開催されました。
本取組は、京都市立高校各校が、参加を京都府・市の教員・生徒にもオープンにすることで京都市教育委員会の助成を受ける「京都市立高校fusionプラン」としても実施され、本校希望生徒も参加しました!
山極先生は、ゴリラをはじめとした霊長類研究の第一人者です。霊長類のコミュニケーションに関心を持ち、「ゴリラを知ることはヒトを知ることにつながる」と考えた山極先生は、ゴリラが野生で生息するアフリカに調査に行かれました。
先生がゴリラの群れに入って観察したところ、ゴリラが手で胸を叩く“ドラミング”という行動は「宣戦布告」と誤解されていましたが、「好奇心」や「対等性の維持」、「自己顕示」等のための行動であるということがわかってきました。さらに、ゴリラが気持ちの盛り上がったときにとる「叩く」という行動は、チンパンジーの「叩く」行動や歌舞伎の「見得」とも「根本は似ているのでは?」という気づきを得て、研究を進めていかれたそうです。
行動学や進化学、霊長類の子供の成長や発達の特徴など幅広い視点から、ヒトとは何かを考察され、今回のご講演では、他者と触れ合うことによって共感能力が高まるが、今はその機会が少ないことに触れ、現代の社会について問題提起されていました。
紫野高の校是の一つである「自由」に関連する話題としては、「私たちヒトの社会には移動する自由、集まる自由、対話する自由がある」とおっしゃっていたのも印象に残りました。
「教育はサービスではなく贈物だ」として、「教育は対価を求めるものではなく、どのように贈物を活用するかは聴講する皆さん次第だ」と、不確かな未来に挑戦する若者へ送られたメッセージは、参加した本校生徒にも響いていたようです。
花束贈呈の際、「ヒトはいつから花を贈るようになったのだろう? 食物ではないものを」とおっしゃったのも、霊長類の研究者ならではの視点でした!